合唱指導者:小春うい
こんにちは。小春ういです。 先日、清水ひなたさんが合唱人の癖についてお話されていました。 これに合わせて、合唱人のよくある癖一覧をお届けします! 見た目の癖10選 1. メロディーに合わせて体が揺れる 2. 単語ごとに頭が揺れる 3. 息を吸う時に口が大き…
クラシック音楽の歌い手には、日本語以外の言語を歌うことに慣れている人が多くいます。 声楽であれば、まずイタリア語の曲をお勉強し、次にお勉強する言語として、多くの場合ドイツ語やフランス語が選ばれます。 合唱であれば、ラテン語もスタンダードな言…
合唱人は日本語の発音に関してときに選択を迫られます。 その一つは「ガ」の発音。 楽譜に書いてある「が」を鼻濁音にするのかしないのかという問題です。 今回は、小春ういがこの問題に答えます。 そもそも「ガ」の読み方の選択肢は3つだよ 多くの歌い手は…
合唱祭や合唱コンクールの講評で、ときどきこんな言葉を書かれているのを目にします。 「宗教曲が宗教曲っぽく聞こえない」 世俗曲と比べたときの宗教曲の特徴の一つは「一本ぐっと強固な芯が通っているようなかんじ」といえるでしょう。 それの表現を乱して…
こんにちは、小春ういです。 今日はラテン語「et」の発音についてお伝えします! 「et」は英語の「and」に相当する接続詩。 「Gloria」や「Salve Regina」などに登場します。 「Gloria」……「et in terra pax ominibus」「Saive Regina」……「et jesum benedic…
「どんな形で並ぼうか」「パート内の並びはどうしようか」「弧を描く? 真っ直ぐに並ぶ?」と並びを念入りに決める合唱団もあれば、並びを全く気にしない合唱団もあります。 なぜ、並びの重要度が合唱団によってこうも違うのか。 今回は小春ういがその理由に…
こんにちは、小春ういです。 今回は、「一つの発音は、前後の発音の影響を受ける」ということを『椰子の実』を例にお伝えします。 『椰子の実』の1番の歌詞には「な」が5回出てきます。 名も知らぬ 遠き島より流(なが)れ寄る 椰子の実一つ 故郷の岸を 離(…
解剖学の視点から歌い手の身体を読み解く連載。今回は「合唱手帳」編集部に変わり、小春ういが、音声学の視点をプラスしてお届けします。 見た目を揃えれば発語が揃う……? 「あ」は大きく口を開いて「い」は唇を横に引っ張って「う」は唇を前に突き出して「…
「歌詞はよく聞こえるけど、気持ちがこもってない」 「素直に歌うことはできるけど、色気が無い」 こう言われたら何をしますか? 作詞家の経歴を調べる?歌詞の意味を深める?歌詞の情景を絵に書く? その前に、自分の歌に関する技術を見直してみましょう。 …
ーー成果は才能ではなく「やりきる力」と比例する グリットという概念が注目されています。 やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 …
「本当にそう思って歌ってる?」と言われ悔しい思いをしたことはありませんか? 私は学生の頃、先生にこう言われ、心がないのかな? 鈍感なのかな? と思い悩んだ頃がありました。 しかし、今は足りなかったのは心ではないと断言できます。 足りなかったのは…