合唱手帳

20・30代の合唱愛溢れるメンバーが「歌う楽しさ」を伝えるために立ち上げた合唱サイト。

Nコンの歌い方:「ほら」をやわらかであたたかに歌うために

 

こんにちは、小春ういです。今日もNコン課題曲の歌い方をおとどけします。

火曜の今日は小学校の部課題曲『いまだよ』について。

 

 

「ほら」

「ほら」としゃべってみると、やわらかであたたかな音がします。この音で歌えるように、3つのポイントに気をつけてください。

 

ポイント1:「ほ」はいきまじりで

「ほ」のポイントは、子音です。いきの音がすることです。

母音を思いきり歌う前に、そのいきを長めに聞かせましょう。

母音も少しいきまじりになるとやわらかであたたかな音に近づきます。

 

ポイント2:「ら」はかるく

「ら」は力が入りすぎてしまうことがあります。

けれど、それだと「ほら」がぎこちない音に聞こえてしまいます。

ベロの先でかるくはじくようにして「ら」と歌いましょう

 

ポイント3:「ほら」の口の大きさは同じで

「ほ」は「お」の口の形、「ら」は「あ」の口の形だから、「ほら」の口の大きさは、「ほ」より「ら」の方が大きい。

こう考えるのではなく、「ほら」と話してみてください。

すると口の大きさがかわるよりも、ベロやくちびるの形がかわるのが分かると思います。

このうごきで歌えるようにしましょう。

 

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Nコン課題曲の歌い方、好評連載中です。

 

月・水・金は中学校の部課題曲『願いごとの持ち腐れ』

作詞:秋元康/作曲:内山栞/編曲:横山潤子 

 

火・木は、小学校の部課題曲『いまだよ』

作詞:宮下奈都/作曲:信長貴富 

 

について解説します!

 

 

〈ライター:小春うい〉twitterで記事のこぼれ話もつぶやき中@koharuui

日本語の歌唱を得意とする声楽家・合唱指導者。国立音楽大学卒業。基礎力を大切にした歌唱・指導が特徴。日本語音声学や朗読などを学び、知識を実践に結びつけることをライフワークとする。中学生の時、NHK全国音楽コンクール(通称:Nコン)全国大会出場。高校では合唱部を音楽的に推し進め、初出場で全日本合唱コンクール(通称:朝日コン)全国大会3位相当の特別賞を獲得した。大学・社会人になっても合唱やアンサンブルを続け、海外演奏旅行や海外コンクールなどの経験を持つ。